消費・買い物の普通

【お菓子マーケティング】お取り寄せスイーツランキングと嗜好について傾向を調査しました

お取り寄せスイーツに関する調査

一昔前は旅行や知人のお土産、百貨店の物産展などでしかご当地有名スイーツを食べることが出来ませんでした。

しかし、現代はインターネット社会。

全国各地の名産品や高級菓子から海外の輸入菓子まで、大体のスイーツはインターネット通販で「お取り寄せ」して家で食べられる時代になっています。

今回は、そんな「お取り寄せスイーツ」について、クラウドワークスで回答を得た10代から70代以上の女性119人を対象に比較調査をしました。

お取り寄せスイーツランキング

まず最初に、回答者が多かったお取り寄せスイーツをランキング形式で5位まで発表します。

1位 ルタオ ドゥーブルフロマージュ 9票

1位はルタオの代表的なチーズケーキ「ドゥーブルフロマージュ」でした。

ルタオは名前を反対から読むとわかるように、北海道小樽に本店を持つ洋菓子屋さんです。

Yhoo!検索大賞では2017年・2018年2年連続で「お取り寄せ部門賞」を受賞しており、人気は折り紙つきといえるでしょう。

実際にこのアンケートでルタオのドゥーブルフロマージュを選んだ人からは、

  • なめらかで濃厚なチーズケーキでまた食べたくなる味(30代/既婚/パート・アルバイト)
  • 濃厚なのにくどくない美味しさです!(30代/未婚/無職)

など、「濃厚なのになめらかでさっぱりした甘味」を支持する声が多く見られました。

ケーキですが、冷凍便なので解凍前の賞味期限が1~1ヶ月半と長いのも人気の秘密かもしれませんね。

 

2位 ロイズ ポテトチップチョコレート 4票

2位に入ったのは、こちらも北海道土産として定番のロイズのポテトチップチョコレートでした。

こちらは甘じょっぱいサクサク感が人気です。

  • 北海道展で食べて美味しかったから(40代/既婚/パート・アルバイト)
  • 以前お土産で頂いて美味しかった(30代/既婚/専業主婦)

という内容でした。コメントからもわかるように、全員が「リピート買いしたくて注文した」と答えている商品です。

 

2位 ガトーフェスハラダ ラスク 4票

同じく2位には、フランスパン作りの技術を活かしたガトーフェスハラダのラスクがランクインしました。

「グーテ・デ・ロワ」と呼ばれるバターを使って仕上げたプレーンのシュガーラスクはサクサクとした食感が人気です。

その他、チョココーティングを中心に合計11種類のフレーバーが購買意欲を誘うようです。

回答者のコメントでは、

  • サクサクで、いくらでも食べれます(30代/未婚/会社員)
  • 一口食べただけどラスクの香りと甘みが口いっぱいに広がります!(20代/既婚/専業主婦)

と言った食感や香りの上質さが支持を得ていました。

 

4位 モンシェール 堂島バニラロール 3票

続いて3位に入ったのは大阪市に本社を置くパティスリーモンシェールの「堂島バニラロール」でした。

関西に住んでいるスイーツ好きなら一度は名前を聞いたことがあるロールケーキブームの立役者です。

  • 話題となった堂島ロールを食べてみたかったから(30代/既婚/専業主婦)
  • 友人からの紹介(30代/既婚/専業主婦)

というコメントのように、メディアで取り上げられたり、口コミから「一度食べてみたい」と思って注文するようです。

こちらもルタオのチーズケーキ同様、冷凍で1ヶ月日持ちします。

 

4位 ロイズ 生チョコレート 3票

同数で再びロイズのスイーツがランクインしました。こちらは生チョコレートで、フレーバーも14種類と多くなっているのが特徴です。

口どけが良い滑らかな生チョコレートが人気です。「ロイズといえばチョコレート」という定番なのでしょう

 

ネット通販した理由を比較

ランキングの後は、お菓子をインターネット通販で購入した理由を見てみました。どんなきっかけで美味しいお菓子にたどり着くのが普通なのでしょうか?

お菓子をネット通販した理由

 

上の円グラフを多い順に3位まで並べると、

  • 1位 「一度食べて美味しかったから」「リピートしているから」 40%(48人)
  • 2位 「メディアで紹介していた」「知り合いからの口コミ」 23%(27人)
  • 3位 「誕生日などの行事で買った」「贈り物のついでで食べた」 10%(12人)

という結果になりました。

1位の「一度食べて」という内容は

  • 会社や友人のお土産
  • 百貨店の催事
  • 友人宅で食べて

など、「たまたま食べた美味しさに感動してもう一度食べたくなった」という意見が多数見られました。

2位のメディアの評判や知人の口コミでは、テレビや雑誌といった昔からある媒体からの情報がきっかけになって購入している人が多かったです。

自分の経験やテレビの芸能人や知人などリアルな味を想像するとお取り寄せしたくなるのかもしれませんね。

 

人気のお菓子の種類を比較

では、ここからはお取り寄せスイーツそのものについて比較していきましょう。

 

おいしかったお菓子の種類を比較

まずは、通販で人気のお菓子の種類を以下の3種類に分類しました。

  • 洋菓子…ケーキ、プリン、クッキー、チョコレートなど
  • 和菓子…大福、煎餅、羊かんなど
  • スナック・おつまみ系…ナッツ、スナックなど

ただし、「チョコレートがけポテトチップ」や「チョココーティングしたナッツ」はおつまみ系ではなく洋菓子と判断しました。

美味しかったお菓子のジャンル

 

その結果、上の円グラフのように、洋菓子が70%となり、和菓子は24%、おつまみ系は6%となりました。

 

洋菓子だけで好まれるスイーツを比較

前項のお菓子のジャンルから洋菓子だけを切り出して種類を比較すると次のようになります。

洋菓子のみで好きなスイーツを比較

洋菓子は、

  • ケーキ 30%
  • 焼き菓子 28%
  • チョコレート菓子 27%

と、人気が大体3分割され、生キャラメルやテリーヌといったその他の生菓子やプリンは7%になりました。

さらにケーキの内訳を見ると以下の様になります。

ケーキのみで好きなスイーツを比較

 

ランキングで1位になった「ルタオ ドゥーブルフロマージュ」を筆頭に、ケーキは25人中14人と半数以上がチーズケーキを支持していました。

種類に関わらず、冷凍便で到着し、食べたいときに解凍して美味しく食べられるケーキが人気のようです。

次に焼き菓子を詳しく見てみましょう。こちらはその他も含めてほぼ5等分されました。

焼き菓子のみで好きなスイーツを比較

 

ラスクはランキングで2位に入った「ガトーフェスハラダ グーテ・ロワ」シリーズのみでした。

一方、バウムクーヘンやクッキー、バターサンドはいくつかのメーカーの名前が挙がっていました。

チョコレート菓子の詳細を見てみると次のような結果になりました。

チョコレートのみで好きなスイーツを比較

 

チョコポテトチップと生チョコレートはそれぞれランキング2位と4位に入ったロイズのみでした。

チョコナッツは、ナッツに様々な味の濃厚なチョコレートがコーティングされたサロンドロワイヤルの「ピーカンナッツ」だけとなりました。

27%と最も多かったチョコレートは、

  • 「割れチョコレート」「チョコロン訳あり品」など味は同じだが安いB級品
  • 「獺祭ショコラ」「輸入品」「ミニマルチョコレート」など、こだわりのチョコレート

に分かれる傾向にありました。

23%だったラングドシャは、

  • 「ショコラローズ(銀のぶどう)」「ショコラルビーアソート(バニラビーンズ)」など、こだわりがあるチョコレートを挟んだラングドシャ
  • 「マールブランシュ(茶の菓)」「白い恋人(石屋製菓)」「桜ひとひら(銀座たまや)」など、ご当地土産として有名なラングドシャ

の二種類が主流のようです。

洋菓子は全体的に、「こだわりの逸品」と「○○といえば△△」というお菓子が多かったです。

 

和菓子だけで好まれるスイーツを比較

では、和菓子はどうでしょうか。

チ和菓子のみで好きなスイーツを比較

 

餅・大福系とおかき・煎餅系が25%ずつで最も多くなりました。続いて羊かん・ういろうが18%を占めました。

また、「大学芋」「栗きんとん」など、素材を活かした和菓子が14%でした。

和菓子は洋菓子と違ってメーカーがどこかに偏ることはなく、全て違うメーカーのお菓子が支持される結果となりました。

和菓子は常温で宅配するものが殆どですが、大福や八つ橋などは冷凍便で楽しめるからかもしれませんね。

 

おつまみ系だけで好まれるスイーツ比較

おつまみ系を答えた人は7人と少数派でしたが、内訳は以下のようになりました。

おつまみのみで好きなスイーツを比較

 

ポテトチップと答えた人が43%(3人)と最も多くを占めました。次いでナッツ系29%(2人)、ビーフジャーキー、イカ天(各1人)となりました。

おつまみ系はスーパーやコンビニに比べると「分厚い」「できたて」などプレミアム感が強いものが人気のようですよ。

 

お取り寄せスイーツの本店がある都道府県を比較

続いて、人気のお菓子はどこの地域に多いのかを比較しました。回答者119人があげた菓子メーカー88店舗を都道府県別にランキングしたのが以下の表です。

メーカー数の右隣は2018年10月時点での都道府県の推計人口と順位を示しています(※1)。

さらにその右の列はダイヤモンドオンラインの「都道府県&市区町村魅力度ランキング2018【完全版】」で調査された各都道府県の順位を示しています(※2)。

表では各項目の1位を黄色、2位を緑、3位を水色でマークしました。

※1 参考URL https://uub.jp/rnk/p_k.html
※2 参考URL https://diamond.jp/articles/-/182136

お取り寄せスイーツの本店を比較

その結果、1位は東京都の18店舗、2位は北海道の12店舗、3位は京都府の9店舗となりました。

メーカー数3位までの都道府県と魅力度ランキングの3位までの都道府県が一致するというのは興味深い結果です。

また、お菓子メーカーの店舗数が多い都道府県の人口は多い傾向にあるものの、順位とは必ずしも一致しないようです。

東京都は日本の首都で人も物も全て集まるのでお菓子も質の高いものがあるのは納得の結果と言えるでしょう。

北海道はお菓子に限らず「食べ物がおいしい」というのは有名ですし、全国各地の百貨店での「北海道物産展」はもはや定番となっていることが一因と言えそうです。

また、北海道には「ルタオ」「ロイズ」「六花亭」といった支持者が多いメーカーが多いので、「メーカー数」ではなく「総得票数」を数えると東京都を抜いて1位になります。

京都府は日本の伝統文化を代表する都市ですから、ランクインも納得の結果です。特産品の抹茶を使った和洋折衷スイーツも人気でした。

魅力度が高い都道府県はお菓子も魅力的で「通販して取り寄せる価値がある」ということなのでしょう。

 

お菓子をお取り寄せする人を比較

最後に、どんな人がどんなスイーツをお取り寄せする傾向があるのかを比較しました。

 

年代で好きなお取り寄せスイーツのジャンルを比較

まずは、年代別にお菓子のジャンルを比較してみましょう。結果が次の棒グラフです。

年代別好きなお取り寄せスイーツのジャンル

1人のみの10代と70代以上を除いて結果を見てみると、

  • 20代と30代で好まれるのは洋菓子
  • 年代が上がるにつれて好まれるのは和菓子
  • おつまみ系を最も好むのは40代

という傾向が見られました。

和菓子は脂っこくないので年代が上がるにつれて美味しいと感じるようになるのかもしれませんね。

 

仕事あり/なしで好きなスイーツのジャンルを比較

次に、

  • 仕事がある「会社員」「自由業」「パート・アルバイト」
  • 仕事をしていない「専業主婦」「学生」「無職」

に分けて好きなお菓子のジャンルを比較しました。

就業別で好きなお菓子を比較

その結果、仕事をしていない人は仕事をしている人よりも洋菓子を好む人の割合が10ポイント高くなりました。

仕事をしている人も洋菓子が66%と多数派ですが、仕事なしの人に比べると和菓子やおつまみ系を好む人が多いようです。

 

住んでいる地域で好きなスイーツのジャンルを比較

最後に、住んでいる地域で好みのジャンルが分かれているのかどうかを比較し、グラフと表にしました。

表では、回答した人の割合と共に、本店を置くメーカー数の合計を示しています。

地域別好きなお取り寄せスイーツのジャンル表

その結果、最も洋菓子を好む回答者がいたのは東北地方の91%でした。また、中国地方の人は和菓子が67%と、和菓子好きが多いようです。

中国地方は回答者が合計で6人しかいなかったので誤差の可能性もあり、もっと人数を増やすと違う結果になるかもしれないですね。

中国地方以外で和菓子を好む割合は、中部地方が30%と比較的多くなりました。

おつまみ系は回答者自体が少ないですが、関東地方が最も人数が多かったです。

洋菓子を選ぶ人が多かった東北地方は本店のあるメーカーが少なく、唯一回答があったものも和菓子の羊かん「ワイキューブ」でした。

和菓子を選んだ人が多かった中国地方も本店のあるメーカーは和菓子のまんじゅう「生もみじ」とおつまみ系の「瀬戸内レモンいか天」の2つで、いずれも洋菓子店ではありませんでした。

人気の菓子店が少ない地域でも、東北地方と中国地方で好みのジャンルが違うのは面白いですね。

 

まとめ

インターネット通販で取り寄せたお菓子のなかで一番美味しかったものについて、女性を対象にアンケートし、ランキングしました。

その結果、

  • 人気No.1はルタオの「ドゥーブルフロマージュ」
  • ネット通販する理由は「リピート」と「口コミ」が多数派
  • 魅力度ランキング上位の都道府県のスイーツは通販でも人気
  • 年代や就業、地域別で好みは少しずつ違う

ということがわかりました。